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 信じがたいことですが、今日の健康に関する決断は恐怖に基づいている事が大変多いのです。つまり、日々人々が自分の健康について下す何らかの決断は、健康になりたいからではなく、病気で苦しみたくないという恐怖から、下されているのです。25年以上に及ぶ私の経験から、多くの人が健康に関する大きな矛盾と恐怖を抱えながら生活していることはかなり明らかになってきました。
  多くの場合において、この種の恐怖心はとても深く刻み込まれていて、私たち自身がそれに反応している事にすら気がつかないほどです。病気にならないように予防をしようという考え方さえも既に健康的な考え方とは言えません。それはただ単に病気や疾患の犠牲者にはならないようにしようという試みに過ぎません。恐怖に左右される事無く健康に関する決断をするという事は、ただ単に病気を避けるというだけでなく、実際に健康を増進するために何かをする、ということなのです。
  ここに、相違点がわかりやすくなるよう、似たような例えをここにあげます。ご自身に以下の質問をしてみてください。



 辺りが暗く、あなたは家にいます。あなたはなぜ電気をつけるのでしょう?

A.家の中でしたい事がしたいように、したいだけできるように、そして必要な家事をこなせるように。
B.何かにつまずいて転んでけがをしたりせずに、家の中を動き回れるように。
C.暗闇がこわいから電気をつける。
おそらくCが恐怖から選ばれる答えである事は誰の目にも明らかでしょう。しかしながら、それほど明らかでないのは、Bの答えです。もしBがあなたの答えだとしたら、それは予防のために電気をつけているにすぎないのです。実際、けがをする事が怖いから、電気をつけているといえます。Aのみが恐怖に左右される事の無い回答なのです。なぜ暗い部屋のなかで電気をつけるのか、そんなことを深く考えながら家中を夜中に走り回る人はいないでしょう。つまり、電気をつけたときのあなたの決断は、ほとんど無意識で行われたはずです。しかし、電気をつけたもともとの理由は、たとえそれをあなた自身が意識していなくても、きちんと存在しているのです。人々が健康に関する決断をするときも同じことが言えます。多くの場合決断は、深く考慮された末に下されるものではなく、むしろ、無意識的なものなのです。しかし、たとえ無意識的な選択でも、健康に関する多くの決断の影には、やはり恐怖が存在するのです。
これをさらにわかりやすく説明するために、あなたが恐怖にもとづいて判断をするかどうか、下の短いクイズを解いてみてください。中には、明らかに恐怖に基づいているものもありますし、また恐怖にもとづいているようには見えないものもあります。しかしよくよく見てみると、予防の観点から決断しているものは、恐怖から決断しているのと同じです。あなたが恐怖心から健康に関する決断をするのか、それとも健康を増進するという前向きな試みから決断を下すのか、ためしてみてください。全ての質問に答えた後、結果をチェックしてみてください。


質問@
もしあなたのお子さんがころんでひざをすりむいたとしたら、赤チン、消毒液、ヨードチンキ、オキシフルなどなにかそれに類似するものをつけます。どうしてですか?


A.もしそうしなかったら、バイ菌が入って大変なことになるかもしれないから。
B.薬をつけることで殺菌し、化膿をふせぐため。
C.薬によってすり傷を早く治すため。


もしあなたの答えがAであれば、あなたの答えは間違いなく恐怖に左右されていると言えます。もしあなたが助けなかったら、何か深刻な事が起きてしまうかもしれないという恐怖です。何かが起こるか起こらないかは、問題ではなく、あなたは怖くて賭けができないのです。恐怖から決断したからといって、あなたが悪い親であるということではありませんが、恐怖はあなたの心を閉ざし、他の可能性への道も閉ざしてしまいます。もし、納得できるような選択肢が他に無いというのであれば、恐怖がそれを探す事すら邪魔しているのです。
もしあなたの答えがBであったとしても、まだあなたは恐怖に左右されて行動しています。恐れている何かが起きないようにしているだけなのです。この場合の恐怖はAにおける恐怖よりも小さいですが、前向きな効果を真摯に求めているというより、結果を恐れて判断力が曇っているといえます。
答えがCである場合のみ、あなたは恐怖に左右されずに行動している事になります。もし薬が子供をより一層守り、早く治癒する助けになると信じているならば、あなたは恐怖に基づいて行動した事にはなりません。しかしながら、この答えは間違っています。薬は我々が本来備えている治癒力を高めたりはしません。しかし、回答Cはあなたの判断は恐怖に鈍ることなく、実際に治癒力を高める他の方法に目をむけることができるほど、柔軟であるということになります。


質問A
あなたはダイエットをしていて、脂肪分をあまりとらないよう気をつけています。なぜそうするのでしょうか?


A. 動脈に脂肪がたまり、心臓病、心臓発作、その他の病気につながりかねないから。
B. 体重を減らしたいし、将来健康を害さないために。
C. 健康的なものを食べたいし、常に体を最高の状態で機能するようにしたいから。


もしAと答えたなら、やはりあなたの決断は恐怖によるものとなります。なにか深刻な病気になってしまうのではないか、命に関わるような健康被害を被るのではないか、という恐怖です。回答Bでさえも、予防という考え方がやはりいくらかの恐怖によるものだと考えられます。回答Cのみが否定的な結果を恐れることなく、前向きに何かに到達しようという意志にもとづいたものと考えられます。最高の状態で体を維持したい、という考え方と、病気にはなりたくない、という考え方には大きな違いがあります。一方は積極的にポジティブな結果を目指しているのに対し、もう一方はただ単にネガティブな結果を避けようとしているだけなのです。



質問B
お子さんに予防接種を受けさせようと思っています。あなたはどうしてそうするのでしょうか?


A. 予防接種によって子供の体内に健康的な免疫システムができ、本来備わっている治癒力をさらに高めて、体を病気から守る事ができるから。
B. 私は親として子供の健康状態に責任があり、子供を不必要な健康被害にさらしたくないから。
C. もし予防接種をしなかったら、子供が深刻な、命に関わるかもしれない病気にかかる危険を冒してしまうことになるから。
D. それが法律で決められたことで、他に選択肢がないから。

この予防接種に関する質問はあなたの健康に対する考え方をテストする上で最良の質問です。私の患者さんの中でも、この話題以上にみなさんの関心をひくものはありません。しかし、正直に申し上げますと、予防接種に関する事実や情報をきちんとご存知の方はいらっしゃいません。実際、このことをきちんとお調べになったり、文献を読まれたりする方はほとんどいらっしゃいません。しかしながらほとんどの方が、予防接種を受けるにしろ、受けないにしろ、大変強固なご意見をお持ちでいらっしゃいます。あなたの回答に関する私の分析は、私自身が個人的に行ったリサーチと、予防注射に関する膨大な文献から得た知識に基づいています。
もしあなたの回答がAでしたら、あなたは恐怖から回答なさっているのではありません。ほとんどの方がこの回答は選択しませんが、これにはきちんとした理由があります。Aに書かれている事は、全て間違いなのです。予防接種はあなたのお子さんの体をより健康にはしません。また、治癒力を高めるなどという事もありません。
回答Bがこの質問に対する最も一般的な答えでしょうが、実はこの回答は恐怖に基づいています。もし予防接種の役割をきちんとご存知でないならば、そしてどんな防御策を講じようとしているのか、または講じないようにしているのかという現実を把握できていないならば、お子さんに予防接種を受けさせるという判断は、病気に対する恐怖に基づいていることになるのです。もし恐怖から判断しているのではないとしたら、大したことない病気のために予防接種などするでしょうか?もちろんしませんよね。予防接種は、深刻で危険性の高い病気にのみ適応されます。だからこそ、大した事のない病気に対する予防接種など、しようとは思わないのです。
あなたの回答がもしCであれば、あなたはまさしく恐怖からこの回答を選んでいます。恐ろしい病気への恐怖と、お子さんに起こることへの恐怖です。この恐怖はとても真実味があるので、多くの人が証拠が無くても現実のものだと受け止めてしまいます。この恐怖こそ、今日多くの人がインフルエンザの予防接種を受けている理由です。現在施されている予防接種が、最近流行しているインフルエンザに対してはあまり効力が無いという明らかな証拠がありながらです。
もしDと回答したならば、あなたが恐怖を抱いているのは、お子さんは予防接種を受けないと学校にいけませんよとか、あなたはきちんとした親ではないと言うお役所に対してです。不運にも、これでは予防接種をするきちんとした理由にはなりません。第一、他に選択肢がないというのは大きな間違いです。宗教的な理由でまたは健康上の理由で予防接種を受けない方はいらっしゃいます。しかしこの法律の陰に隠れている論理が、私には理解できません。もし、お役所が、予防接種がそんなに素晴らしいものであると私達に信じてほしいのなら、そもそも予防接種を強制的に受けさせようとする法律など、どうして必要なのでしょうか?


質問C
あなたはどうしてカイロプラクティックに行って治療を受けるのでしょうか?


A. 背中と首、その他の痛みを取り除き、気分よくなりたいから。
B. そもそもカイロプラクターの先生に見てもらうようになったあの痛みを、これから先も経験しなくてすむように。
C. 神経系が何の障害も無く機能し、それによって私自身が本来もっている自己治癒力を最大限活かせるように。

回答AとBは最も一般的な理由ですが、両方とも恐怖に基づいた判断だと言えます。どちらにしても痛みを恐れているのです。痛みというのは大変大きな動機になりえます。人は痛みを感じることによって、治療の方法を求めるものです。しかしながら、痛みは問題が起きてしまった後の警告に過ぎません。もし痛みがカイロプラクティックに行く動機だとしたら、あなたの判断は恐怖によるものなのです。
Cのみがここでは唯一の真実であり、また恐怖に基づいていない判断といえます。よりよい健康状態の下で自分の体を機能させたいというのは、恐怖に左右されずにカイロプラクティックケアを受けようとする立派な理由です。これこそが、カイロプラクティックの医師やその家族達が、ケアを受ける一般的な理由なのです。しかしながらこの理由から診療にいらっしゃる患者さんはほとんどいらっしゃいません。そうであればいいと私たちは願っています。
おわかりのように、恐怖というのは大変大きな動機になるのです。はじめに申し上げましたように、この恐怖によってほとんどの人が診療を受ける、受けないの判断をなさるのです。残念ながら、良いとされている事に基づいて何かを選ぶのではなく、悪いとされている事を避けようとして選ぶというのが、ほとんどです。もし我々が本当に、医療システムを変えたいと思うのなら、恐怖を取り除き、そのかわりに筋道の通った考え方と、知識と、理解と、人間の肉体へを尊ぶ気持ちを持たなくてはいけません。 引用すれば「恐れる事は何も無い。恐れるという事が恐ろしいのです。」

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